こんにちは!
今回は、宮部みゆきさんの長い長い殺人のご紹介です。
轢き逃げはじつは、惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には、完璧なアリバイが……。刑事の財布、死者の財布ーー。“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が!
感想
語るのは財布というちょっと変わった作品です。
しかも、一つじゃなくて、刑事の財布、探偵の財布、犯人の財布などなどといった殺人事件に関わる面々の財布が、語っていきます。
財布の個性も様々で、財布自体や財布の持ち主への想いなんかもまるで生きているようで面白いです。
そして、少しずつ浮かびあがっていく一連の事件の様相。
読みやすくて、面白くてぐいぐい読んでしまう作品ですね。