こんにちは!
今回は、倉知淳さんの「シュークリーム・パニック」のご紹介です。
「絶食って、何も食べちゃいけないんですか」―体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。インストラクターの無慈悲な指導によって、耐え難い空腹感が行き場のない怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる事件が発生する。ミステリマニアの受講者、四谷は探偵役に名乗りを上げるが―!?爆笑必至の「限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件」はじめ、ひと味違う本格ミステリ作品を全6編収録。
収録作品
現金強奪作戦!(但し現地集合)
限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件
強運の男
通い猫ぐるぐる
名探偵南郷九条の失策 怪盗ジャスティスからの予告状
夏の終わりと僕らの影と
感想
倉知さんらしいユーモア溢れたもの、爽やかな青春もの、などなど色んな作品が詰まった短編集です。
ちなみに好きなのは、限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件とかのとにかく倉知さんらしい作品。
それから、夏の終わりと僕らの影。
いやこの作品のあまりにも爽やかな青春ミステリっぷりに、私は倉知さんって本当に色んな種類のミステリが書けるよなぁと感心してしまいましたよ。
あ、あとこれは文庫版のあとがきに書いてあったんですけど、元々本書は、短編6編で1冊になるように構成を考えていたけど、ノベルス版は、3本ずつに分けることになってしまったと。
私、これね、文庫版を読む前にノベルス版の片割れだけ読んでいたんですけど、文庫版を読んだ時にこれは確かに6編まとめた方がいいやつだなぁと思いました。
なんか、腑に落ちました。