こんにちは!
今回は、西條奈加さんの猫の傀儡のご紹介です。
猫町に暮らす野良猫のミスジは、失踪した先代・順松の後を継いで"傀儡師"となった。人を遣い、人を操り、猫のために働かせるのが傀儡師だ。さっそく、履物屋の飼い猫から、花盗人の疑いを晴らしてほしいと依頼があり、ミスジは狂言作者の阿次郎を連れ出した。次々依頼をこなす一匹と一人は、やがて、順松失踪の意外な真相に――!?
感想
失踪した先代の後を継いで傀儡師になったミスジが、傀儡の阿次郎を遣い事件を解決していく時代ミステリーです。
私、読む前、傀儡という字面の強さに、なんかあれかな…猫に魂的なものを抜かれて操られちゃうのかな…。
そうなっちゃうと人間は、こう目もうつろな感じになっちゃって…そして、人間としてはもう…とかなんかやけにホラーな想像をしちゃってたんですけど、そんなんじゃなかったです笑
行って欲しいところのものをくすねて、人間にそこに行かせるように仕向けるとかそんな感じで。
可愛い感じでした。
傀儡も勝手に選んでたり(そりゃ話せないからそうなりますけど)なんか可愛いなと笑
と、そんな感じで傀儡を勝手に選んで、遣う傀儡師なんですけど、かっこいいんですよこれが。うん。
あと、人間も私は、勝手に傀儡にされた気の良い阿次郎さんが好きでした。
ほっとする存在で良かったです。
続編とかあるなら読みたいなぁと思った作品でした。
面白かったです。