D県警シリーズの作品一覧

2023年10月22日日曜日

ミステリー小説

こんにちは。

今回は、シリーズの中で唯一読んでなかった1冊を最近読んだ横山秀夫さんのD県警シリーズの作品一覧とシリーズを読んだ感想を書いてみたいなと思います。


作品一覧


影の季節

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下りポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた……。「まったく新しい警察小説の誕生」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第一弾! 表題作他、「地の声」「黒い線」「鞄」の短篇四篇を収録。


顔 FACE

小学1年生の時の夢を叶え警察官になった平野瑞穂。特技を活かし、鑑識課機動鑑識班で似顔絵捜査官として任務にあたっていた。「だから女はつかえねぇ!」鑑識課長の言葉に傷つき、男社会の論理に苦悩しながらも、忠実に職務に立ち向かう。描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。


動機

署内で一括保管されていた三十冊の警察手帳が大量紛失した。県警本部警務課の企画調査官、貝瀬の提案で、刑事部の猛反発を押し切ってテスト導入された直後の出来事だったため、彼は愕然とする。一人で捜査を始めた彼は、刑事一課のある警部補を怪しいと睨む。警察署内の緊張は高まり、一触即発の状況の中、男たちの矜持がぶつかり合う――。第53回日本推理作家協会賞受賞作の表題短篇をはじめ、女子高生殺しの前科を持つ男が匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」、地方紙の女性記者が特ダネを抜くために奔走しながら、ライバルの全国紙からの引き抜きに一喜一憂する「ネタ元」、公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」。珠玉の4編を収録。



64

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、昭和64年に起きたD県史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。

感想



D県警シリーズは、D県警を舞台にした警察組織の内部のお話という感じの作品です。中にいる人たちの葛藤や苦悩、軋轢、矜持などが描れています(2作目の動機は、ちょっと違う感じですが)

唯一読んでなかった影の季節とこれを書くのに他の3作品をざっくり読み返してみたんですけど、やっぱり面白かったです。

複雑なせめぎ合いに、横山さんは、ミステリーの面白さもしっかりあるから私でも読めちゃうんですよねぇ。

ちなみに、おすすめはやっぱり64かなぁと思います。


あと、スゴいどうでもいい話なんですけど、今回読み返してみて色々つながった部分があったんですよ。

私が最初に読んだのが顔だったんですけど、影の季節に顔の主人公が登場する短編があって。
あー、ここで過去話やってたんかーと。
顔読んでる時、気になってたんですよね。

それと、ずっと何の作品で読んだのかわからないエピソードがあって。

いまいち何読み返しても遭遇出来なくて、夢とかでみたのかな…って思い始めてたんですけど、顔にあって、ここにおったんか!と。

ちょっと色々スッキリしました。

スポンサーリンク

このブログを検索

お問い合わせ

何かありましたらこちらのお問い合わせフォームよりお願いします。

QooQ